描いて→彫って→押してみる

 大体いまはこんな風に作っています、という例です。
分かりやすいきほんのきは本やネットでたくさんあるので、ここでは流れを。

 

 右が今回の元絵。基本、絵描かすとこんな感じなんです。少女漫画ふう。

その上からトレーシングペーパーをのせ、上からシャープペンでなぞったのが左。細かい絵になるとライトボックスも使います。

 漫画でいえばベタフラッシュ部分(ここで言えばシルクハットとヒール靴)、どこを黒くするかはこの段階でゴリゴリ黒く塗り分けます

 

              ((((右手の小指から手首へのラインが驚きの黒さ)))))

 

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 ここで消しゴム登場。消しゴムというよりもはやハガキ大のゴムの板です。表面のサラサラした粉を落としたら、さっき描いたトレーシングペーパーをひっくり返し、黒鉛で真っ黒な面をゴム表面に押し当てて固定します。

 

 そしてこする。主に爪やつめやツメで。

 

 まんべんなくこすったのをはがすと…

うん、今回は綺麗に転写されましたね。そして絵の部分を大きいカッターで切り出します。

この作業が地味に力仕事。左の写真がそれです。

 

 絵のいちばん外側の輪郭線に刃を入れます。根菜類を煮る時の面取り作業っぽい。

 

 ここでほぼラインが決まっちゃいますが、これがやってていちばん気楽でもある…輪郭に刃を入れたら、ゴムを切り出した外角から真横に刃を入れて、絵のまわりの白い部分のゴムを切り離し、取り去ります。そこまで終わったのが右の写真。

 

 段ボール切るような、大きいOLFAのカッターでやる事が多いのですが、小さいものや曲線が多いものはOLFAの切り絵用カッターを最初から使用。

 

 (でも道具はコロコロ変わる)

 

 

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 左から、

 

 •脚→腕→勢いで顔も

 •フリフリな部分(後回しにするとつかれる)スカート→髪の毛→靴下の上んとこ

 •靴下下んとこ→靴のベタフラ→シャツの縦ストライプ→ハットのベタフラ

 

 ここらへんはやたら速いです。中ラインに切り込み、中身を丸刀でくりぬく。何故なら、人物を彫る時は女の子の腕や足を彫るのがいちばん好きだから。男性だと顔がいちばん好きです。生き様がよく表れるところだから??

 

 顔は、先にできそうな単純な線だったら元気なうちにぱーっと彫りますが、難しいものだと一番最後のお楽しみにする事が多いです

 

 お弁当のおかずを食べる順番みたいですね

 

 この辺は毎度、OLFAの切り絵用カッターor消しはん用印刀で。手指、まつげ、ストライプ、ベタフラなど細い線をまんべんなく彫る時は三角刀。

 

 ベタフラは彫ってて足りないなーと思ったらアドリブで彫ったり。押してみてあちゃー、やりすぎた!てこともよくあります(駄目じゃん)

 

 

 

 

 試しに押してみました。しかし使い道ない絵だ…

 

 特に直すところがなかったので、これで出来上がり。彫り忘れがあったらちょこちょこと彫って、再度押します。彫り忘れでなく、彫りすぎてしまった所はどうしようもないので、あまり支障がなければそのままに。彫ってしまったかけらが残っている場合は接着剤で付けた事もありました。

 

 どうしようもない間違いは今のところ10回もないので、及第点かしら。

 

 二版押しの場合は、今回の線画プラス、色分けする分だけのはんこを別に作ります。インクはツキネコさんより出ているClassicシリーズが一番好きです。

 

 とりあえずこんな感じでした!ちゃんちゃん。

 

線画と背景、二つの版を重ねて押してみる

こちらは頑張って木版なかんじを目指してみよー、

のコーナー。

 

去年の終わりに根津・弥生美術館に行きまして。

そこで小林きいちの木版を今に再現、というコーナーが。

現代の作家が彫った、4つの版が展示されてまして、

版が増えていく途中経過もしっかり見れて、とっても刺激を受けました。

 

 

重ね押しは前から思いつきで一部分だけ、とかやってたのですが、

今回は重ねること前提で絵柄もレトロを意識して作りました。

 

ほんとはハガキ大のはんけしくんをどんっと二枚使いたかったのですが、

そこは貧乏性ゆえ、いらないとこはやっぱりカット。大事なとこ(下の角)が紙と

合ってればいいのです。

 

まずは線画のみを押します。絵の中で手前にくるモチーフなので、

濃い色で押します。

 

 

そして背景の青い空。ちなみにこれ、夜が明けてもうすぐ

日が昇るときにうっすらと月がまだ見えているとこ、です。

 

この背景はやはり貧乏性で一枚使うのをためらった結果、

下を少しカット。

 

余った部分はまた小さいはんこを作るのに使えるし…!

 

 

 

上はカットしてないので、押す時はハガキと版、それぞれの上の角を

ぴったり合わせて押せばうまいことなります。

インクは青系のグラデーションインクパッドを。版にインクをつける時も、

グラデーションがさらに自然になるよう少しずつずらしながらつけます。

 

押すとホラ、いい感じに神秘的な砂漠っぽさでてません??

これに更に、たとえば金色で輪郭線をつけたりだとか、馬や人にも

色をつけたい場合は更に版が増える訳ですね。うーんわくわく。

 

私は頭こんがらがってきそうなので、今回は二つに留めましたけどね!

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